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Bignoniaceae ノウゼンカズラ科

108属約900種が新大陸の熱帯地域を中心に分布。多くは木本だが一部は草本。つる性のものも多い。

 Crescentia フクベノキ属
 常緑高木。熱帯アメリカに数種が分布。ノウゼンカズラ科では非常に珍しく、束生する単葉をもつ。花は幹に直接つき、夜に開花して麝香(じゃこう)の香りを放つ。ほとんどがコウモリ媒花。また、下剤や避妊薬など、さまざまな治療薬としての利用もある。

フクベノキ Crescentia cujete フクベノキ
Crescentia cujete

英名:Calabash Tree(ヒョウタンの木)
 高さ10mほどになる常緑高木。花は幹から生じ(幹生花)、果実は球形で大きく、直径30〜50cmになる。容器、カヌーの水あかとり器、彫刻、装飾品などに利用される。若い果実はピクルスにされ、種子は調理して食用にする。
 ニカラグアでは種子を砕いて粉にし、「リフレスコ(ニカラグアで非常に人気のあるパンの一種)」をつくるのに用いる。
 同属のクレスケンティア・アラタ C. alata の果実は、ラテン音楽に欠かせない「マラカス」に用いられてきた。
1984年 セントルシア


 Jacaranda キリモドキ(ヤカランダ、ジャカランダ)属
 藍色や紫色の美しい花が樹冠を覆うように咲き、シダに似た柔らかな感じの葉をつける高木。熱帯、亜熱帯では街路樹、庭園樹として広く植栽されている。
 熱帯アメリカに約50種が分布。

ジャカランダ(キリモドキ)
Jacaranda mimosifolia (Syn. J. acutifolia, J. ovalifolia
英名:Brazilian Rosewood, Jacaranda, Blue Haze Tree
 アルゼンチン原産の落葉高木。高さ約15m。葉は二回羽状複葉で繊細な印象を受ける。通常落葉期に花をつける。世界の熱帯、亜熱帯で広く植栽されている。
Jacaranda ovalifolia Jacaranda mimosifolia
1970年 バーミューダ 1976年 モントセラト




Jacaranda paucifoliolata ヤカランダ・パウキフォリオラタ
Jacaranda paucifoliolata
1994年 ブラジル


 Kigelia  ソーセージノキ属
 アフリカに3種が存在。果実の形から男性の性的な機能に関連した多くの迷信がある。果実は中身を抜いてさまざまな家庭用器具に使われる。

ソーセージノキの1種 Kigelia africana キゲリア・アフリカーナ
Kigelia africana
英名:Sausage Tree
 アフリカに広く分布。ソーセージに似た大きな果実がぶら下がる。種子が食用にされることもある。コウモリ媒花。
 この植物は奇数羽状複葉のはずだが、この絵ではなぜか偶数羽状複葉にしか見えない。
1976年 ボツワナ


 Pyrostegia ピロステギア属
 常緑のつる性低木。南アメリカ熱帯に5種が分布。葉は2〜3枚の小葉からなり、先端の1枚は巻きひげとなる。


Pyrostegia venusta ピロステギア・ウェヌスタ (カエンカズラ)
Pyrostegia venusta
英名:Orange Trumpet Vine, Flame Flower, Flaming Trumpet
ハワイ名:Huapala(愛する人)
 ブラジル原産の常緑のつる性低木。高さ10m以上になる。花の長さ5〜7cmで、先が5裂する。ハワイでは家の前にこの木を植えると、恋人と仲たがいするという迷信がある。5〜8℃で越冬。挿し木でふやせる。
1979年 サントメ・プリンシペ


 Spathodea カエンボク属
 常緑の高木。熱帯アフリカに約3種が分布。


カエンボク
Spathodea campanulata

英名:African Tulip-Tree
 熱帯アフリカ原産の常緑高木。高さ10〜30m。乾期のある地域では落葉することもある。葉は奇数羽状複葉で、長さ約40cm、対生し、通常3〜6枚の小葉をつける。小葉は長さ4〜12cmで、紙質。先端はとがり、鋸歯はない。花は橙赤色で縁は橙色、口部は反曲する。萼は長さ5〜7cmで、蕾の時は閉じた萼の内部に多くの水を蓄えているが、開花のときには裂開して水を放出する。種子には翼があり、風によって散布される。コーヒー園の庇陰樹として使われることもある。和名は燃えるような赤く美しい花から。
 IUCN(国際自然保護連合 ※リンク先は日本委員会)の「世界の外来侵入種ワースト100」のひとつに指定されている。
カエンボク Spathodea campanulata カエンボク Spathodea campanulata カエンボク Spathodea campanulata
1961年 ガボン 1963年 シエラレオネ 1977年 ガンビア


カエンボク Spathodea campanulata Spathodea campanulata
1976年 モントセラト 1991年 バージン諸島


■参考写真:カエンボクの葉・幹(京都府立植物園 2006年10月15日)



スパトデア・ニロティカ Spathodea nilotica スパトデア・ニロティカ
Spathodea niloticaS.campanulata?※)
現地名:Mbambakofi
※ 海外サイトなどを調べると、S. nilotica をカエンボク(つまりS.campanulata)の異名としていることも多く、それに従えばこの切手の植物はカエンボクそのものということになるが、ここでは一応別種として扱った。
1986年 ケニア


 Stereospermum センダンキササゲ属

ステレオスペルムム・クンティアヌム(センダンキササゲの1種)
Stereospermum kunthianum (左ブルキナファソ切手の印面にはSterospermum と綴ってある)
 セネガルから東アジアにかけて分布する、高さ5〜6mの低木。葉を落とした乾期に開花する。
 民間薬としても利用される。
 日本の園芸では同属の ステレオスペルムム・シニクム S. sinicum (Syn. Radermachera sinica) が観葉植物として流通しているようである。
センダンキササゲの1種 Stereospermum kunthianum センダンキササゲの1種 Stereospermum kunthianum
1987年 ブルキナファソ 1963年 シエラレオネ


 Tabebuia タベブイア属
 常緑の高木、または低木。中南米熱帯を中心に約100種が知られている。


タベブイア・クリサンタ Tabebuia chrysantha タベブイア・クリサンタ
Tabebuia chrysantha (Syn. T. rufescens
 中米から南米北部に分布。高さ約20m。花は鮮やかな黄色で芳香がある。花冠は長さ5〜8cm。
 切手印面はT. rufescens としている。
1976年 モントセラト




タベブイア・ペンタフィラ
Tabebuia pentaphylla 英名: White Cedar, Pink Tabebuia, Pink Tecoma
タベブイア・ペンタフィラ Tabebuia pentaphylla Tabebuia pentaphylla Tabebuia pentaphylla
1969年 ベネズエラ 1969年 英領ホンジュラス 1991年 バージン諸島




タベブイア・ヘテロフィラ Tabebuia heterophylla タベブイア・ヘテロフィラ
Tabebuia heterophylla
英名:Pink Trumpet Tree, White Cedar
1978年 バージン諸島




Tabebuia rosea タベブイア・ロセア(モモイロノウゼン)
Tabebuia rosea
英名:Pink Poui
 メキシコから南米北部の低山に分布する高木。花は濃いピンクまたは白で、喉の部分が黄色。
2004年 ニカラグア


 Tecoma ヒメノウゼンカズラ属
 アフリカ産の種を南アメリカ産の Tecoma から分けて、Tecomaria とすることもあるが、形態的には明確な区別はないという。

テコマ・スタンス
Tecoma stans
英名:Yellow Elder, Trumpetbush, Yellowbells, Ginger Thomas
テコマ・スタンス Tecoma stans Tecoma stans
1978年 バージン諸島 1979年 サントメ・プリンシペ




テコマ・リカソリアナ Tecoma ricasoliana テコマ・リカソリアナ
Tecoma ricasoliana
Syn. Podranea ricasokiana
英名:Port Stl John's Creeper
1970年 バーミューダ




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