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パンヤ科 Bombacaceae

南米を中心に、東南アジア、アフリカ、オーストラリア大陸などに3約0属250種が分布。乾期のある地域に多く、幹が壺形に肥大して独特の形態になるものも多い。肥大した部分には貯水組織を持つ。大部分の種は乾期に落葉する。アオイ科、アオギリ科、シナノキ科などに近縁。

 Adansonia バオバブノキ属
 肥大した幹を有する壺形樹木。アフリカ、マダガスカル、オーストラリア北部などに約10種分布。


バオバブ
Adansonia digitata
英名:Baobab, Monkey Bread Tree, Monkey Tamarind
 アフリカ大陸中部乾燥地の森林やサバンナに分布。特異な樹形は「巨人が幹をつかんで根を引っこ抜き、逆さまにしたようだ」と形容され、「サバンナの王」とも称される。コウモリが花粉を媒介(コウモリ媒花)。果肉は酸味があり食用とされる。若葉はスープ用の野菜として利用され、種子や根も食べられる。薬用としても様々な用途があるようである。
 植物体は貯水組織となり、水不足の折には人や動物によって利用される。材は非常に軽くて柔らかく、幹をくりぬいてシェルターや物資の保管場所に利用したりする。西アフリカでは、墓として使われることもある。また、盆栽の素材としても人気がある。
Adansonia digitata バオバブ Adansonia digitata
1967年 モーリタニア 1977年 ガンビア


バオバブ Adansonia digitata Adansonia digitata
1982年 ベンダ 1998年 南アフリカ




adansonia fony アダンソニア・フォニー
Adansonia fony
 マダガスカル島の中西部から南に分布。
1990年 マダガスカル


 Bombax インドワタノキ(ボンバクス)属
 8種が旧大陸熱帯に分布。コウモリ媒花。パンヤノキ属 Ceiba に似るが、花はふつう赤い(パンヤノキ属は白い)。


ボムバクス・ブオノポゼンセ Bombax buonopozense ボンバクス・ブオノポゼンセ
Bombax buonopozense
1959年 トーゴ




ボンバクス・コスタトゥム Bombax costatum
ボムバクス・コスタトゥム Bombax costatum ボンバクス・コスタトゥム Bombax costatum ボンバクス・コスタトゥム Bombax costatum
1982年 オートボルタ 1994年 セネガル 1963年 マリ
ボンバクス・コスタトゥム Bombax costatum Bombax costatum
1977年 ガンビア 1982年 マリ


 Durio ドリアン属 (Durian)
 ミャンマーから西マレーシアにかけて約30種が分布。コウモリ媒花。数種の果実が食用に利用され、うちドリアン D. zibethinus は広く栽培される。


Durio zibethinus ドリアン
Durio zibethinus
一般名:Durian, Civet-Cat Tree
中国名:榴蓮
 ボルネオから西マレーシアが原産と考えられている。果物の王様としてよく知られる。常緑高木で在来種は樹高が40mに達することもあるが、樹高が低く収穫のしやすい栽培品種もつくられている。果実は球形から卵形で人の頭ほどの大きさで、表面は鋭く固い刺に覆われている。マレー語で刺のことを「ドリ」といい、ドリアンの名称もこれに由来する。内部は通常5室に分かれ、各室に1個から数個の種子がある。種子の周辺にはクリーム状のアリル=仮種皮(かしゅひ)があり、これが可食部となる。独特の風味をもち、栄養価にも優れるが、チーズの腐ったような強烈な異臭を放つため、嫌われることも多い。ただ、品種や鮮度の違いにより、ほとんど異臭のしないものもあるという。
 種子もゆでたり煎ったりして食べる。材は建築材や家具材として利用される。
2002年 インドネシア


 Pseudobombax プセウドボンバクス属
 熱帯アメリカに20種が分布。落葉性の低木または高木。


プセウドボムバクス・エリプティクム Pseudobombax ellipticum プセウドボンバクス・エリプティクム(ボンバクス・エリプティクム)
Pseudobombax ellipticum (Syn. Bombax ellipticum
英名:Shaving Brush Tree(シェービング・ブラシ・ツリー)
 メキシコからグアテマラの原産。高さ約10m。葉は掌状複葉で、長さ約30cmの3〜6枚の小葉からなる。乾期に落葉し、葉が出る前に開花する。花弁は白〜桃色で裏側に巻き込み、多数の雄しべが目立つ。その形状から「シェービング・ブラシ・ツリー」とよばれる。
 性質は丈夫で栽培も容易とか。
1979年 ウォリス・フトゥナ諸島




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