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パイナップル科 Bromeliaceae

北米南部から中米・南米を中心に47属約2400種が分布。ロゼット状の形態をとるものが多い。ケイビアナナス(ピトカイルニア)亜科、ハナアナナス(ティランドシア)亜科、パイナップル亜科の3亜科にわけられる。

 Ananas パイナップル(アナナス)属
 熱帯アメリカに数種が分布。多年草。着生するものが多いパイナップル科では珍しく地生する。属名の「アナナス」は、先住民がこの属の植物を「ナナ(香りが高い)」とよんでいたことに由来するという。また別の資料では A は「果実」、nanaは「すぐれたもの」の意であるという。
パイナップル Ananas comosus 英名:Pineapple
 南米(ブラジル北部を中心とする地域)原産の多年草の果物。高さは50cm〜120cm。16世紀になってスペイン人により世界中に広められた。花を観賞する品種も含め、今では100以上の品種がある。他の熱帯果実のように追熟がきかないため、収穫後すぐに品質が劣化するという欠点がある。ちなみに果実を食べると舌がピリピリすることがあるが、これは果実に含まれるタンパク質消化酵素ブロメリンが舌を刺激するため。
 葉の繊維は衣服、糸、ロープなどの材料にされる。
パイナップル Ananas comosus
1981年 サントメ・プリンシペ
パイナップル Ananas comosus
1997年 日本

パイナップル
1983年 サモア
Ananas comosus
1995年 タンザニア

Ananas sativus
1991年 西サハラ

【主な品種】
◎カイエン系=最も普及している品種。「スムース・カイエン」ともよばれ、葉に鋸歯状の刺がない。フランス領ギアナのカイエンヌで発見された。果実は大きく(長さ約15cm、重さ約1500g)多汁で繊維が少なく、缶詰用や生食用として世界中で栽培される。沖縄県で栽培される品種もこの系統。
◎レッド・スパニッシュ系=果皮が紅色をおび、生育は旺盛だが果実は小さい(長さ約11cm、重さ約1000g)。米国や中米で栽培される。
◎ブランコ系=ブラジルでおもに栽培される。果実は円錐形で輸送による傷みが少ないという長所があるが、長さ約12cm、重さ約800gとやや小さく、酸度も低くて風味に乏しい。
◎クイーン系=古くから栽培されてきた品種。早生(わせ)で糖度が高いが、果実は円錐形で長さ約11cm、重さ約600gとこちらもやや小さい。

 Bromelia ブロメリア属
 ブラジルを中心とした熱帯アメリカに約50種が分布。地生する大型の多年草。食用、観賞用、繊維原料などに利用される。

Bromelia pinguin ブロメリア・ピングイン
Bromelia pinguin
英名:Pinguin
 メキシコ、中米、南米北部に分布する大形の多年草。葉の長さは2mになる。果実、および柔らかい芽の部分は食用になる。葉から繊維がとれる。
1991年 バージン諸島


 Neoregelia ネオレゲリア属
 着生の多年草。南アメリカの熱帯から亜熱帯に約70種が分布。葉は基部で巻き重なり、水を溜める。花は水の溜まった筒の中で咲く。花序を包む葉や苞が美しく、観葉植物として栽培される。
Neoregelia carolinae cv. tricolor ネオレゲリア・カロリナエ・トリコロル
Neoregelia carolinae cv. Tricolor
 ネオレゲリア・カロリナエの園芸品種(資料によっては品種 f. tricolor としている場合もあり)。
1975年 ベルギー


 Vriesea インコアナナス(フリーセア)属
 メキシコ中央部、アンティル諸島からブラジル南部、アルゼンチン北部にかけて約300種が分布。湿った暖かい場所を好む。着生種が主。
トラフアナナス Vriesea splendens トラフアナナス
Vriesea splendens
英名:Flaming Sword(炎の剣)
南米ギアナの原産。葉に黒紫色の縞模様が入る。
1965年 ベルギー



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