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アカザ科 Chenopodiaceae

 世界に約100属1500種が分布。おもに乾燥地や海岸の塩生地(えんせいち)に多い。多くは1年草、まれに低木。葉はふつう互生。托葉はない。花は小さく、緑色で目立たない。ホウレンソウやフダンソウ、ビートなどの有用植物を含む。アカザ科の花粉の多くは、表面に多数の孔(あな)があり(golf ball pollen=ゴルフボール花粉)、花粉アレルギーを引き起こす抗原物質となる。

 Beta フダンソウ属
 地中海地域からユーラシアに6種ほどが知られる。花は両性の単花被花(たんかひか)で穂状花序(すいじょうかじょ)。属名は、根が赤いことからケルト語の bett(赤色)にちなむ。


サトウダイコン Beta vulgaris var. rapa
1961年 チェコスロバキア
サトウダイコン
別名:テンサイ(甜菜)、サトウダイコン、ビート、カエンサイ(火炎菜)
Beta vulgaris
var. rapa
Syn. B. vulgaris subsp. vulgaris, B. vulgaris var. altissima
英名:Sugar Beet, Fodder Beet, Red or Yellow Garden Beet
 地中海沿岸原産。初夏に黄緑色の小花を密生した円錐形の花穂をつける。肥大した根から砂糖をとるために栽培される。サトウキビを栽培できない寒冷な地域の重要な砂糖資源。
 
 1747年にドイツで飼料用ビートから砂糖をとることに成功。1790年に抽出法が開発され、1803年に最初のテンサイ糖工場がドイツにつくられた。その後ドイツはもとよりフランスなどでも多数の工場がつくられたが、19世紀になって西インド諸島でサトウキビからつくられた砂糖がヨーロッパに輸入されるようになり、テンサイ糖生産は一時下火になった。しかし、1843年に西インド諸島の奴隷制度が廃止されたあと、再びヨーロッパのテンサイ糖産業は復興。19世紀末から第1次世界大戦の頃まではサトウキビによる甘蔗糖(かんしょとう)と、テンサイ糖の生産量はほぼ拮抗していた。近年でも世界の砂糖需要の40%を供給。ヨーロッパが全世界の生産量の85%を占める(世界有用植物事典 1989年)。

 日本には明治のはじめ、北海道開拓の栽培作物として導入され、1888年に札幌精糖会社が設立された。一時は九州にまで栽培が試みられたが、安価な輸入砂糖に圧されて本州以南でのビート栽培は消滅した。北海道での栽培面積は約7.2万ヘクタール(1987年)。
【テンサイ糖の製造法】
 収穫したテンサイの根を、先端と葉の部分を切りとったあと水洗いしたのち細片にし、温水抽出法により糖汁をとる。これを濃縮し、不純物を除去すると清浄な糖液となる。これを冷却、固化し白下糖とする。さらに遠心分離して廃糖液を除くと分糖液が得られる。これを精製、結晶化させるとテンサイ糖の完成。
 抽出かす(ビートパルプ)は廃糖液と混ぜて家畜の飼料とする。また、廃糖液はアルコールやイーストの生産にも利用される。




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