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ツツジ科 Ericaceae

 オーストラリアを除く世界の各大陸に、50属1300種ほどが広く分布する。風当たりの強い岩地や酸性土壌を好む性質がある。

 Epigaea イワナシ属
 北米東部に分布するアメリカイワナシと日本に自生するイワナシの2種のみの属。イワナンテン属に近いが、果肉が肉質になる。


アメリカイワナシ
Epigaea repens
英名:Trailing Arbutus, Mayflower, Ground Laurel
北米東部原産。ネイティブ・アメリカンは強壮剤などの薬用にした。


アメリカイワナシ Epigaea repens アメリカイワナシ Epigaea repens
鳥はアメリカコガラ Parus atricapillus
英名:Black-capped Chickadee
1982年 アメリカ
1964年 カナダ



 Erica エリカ属 (Heath)
 ヒース(※)を構成する主要な植物として知られる植物。ヨーロッパおよび南アフリカに約630種が知られ、そのうち南アフリカには約600種が集中する。常緑低木で、多くは高さ1m以下。葉は針状で短く、杉の葉のように見える。花は壺形か鐘状で花冠は4裂。花色は多彩で多くの種が観賞用に栽培される。
 欧米ではこの植物をクリスマスやイースターの切花として用いる。またイギリス北部の農民は、藁の代わりにベッドや屋根葺きなどに利用し、若い芽をホップの代用とした。
(※)ヒース heath とは、ツツジ科などの常緑矮性低木が優占する植生。もともとの意味は「荒野」。


Erica carnea エリカ・カルネア
Erica carnea
 ヨーロッパ・アルプスに分布する小型種。高さ約30cm。花は春咲きで壺形。野生種の花はピンク色。暗紫色の葯(やく)が花冠から飛び出している。ヨーロッパでは冬の代表的な花木とされる。多くの園芸品種の親。
2003年 ジャージー


 Kalmia カルミア(ハナガサシャクナゲ)属
 北アメリカからキューバにかけて約8種が分布。属名は、リンネの弟子で北アメリカ植物の研究をしたカルム(P.Kalm, 1715〜79)の名にちなむ。


カルミア(アメリカシャクナゲ) Kalmia latifolia
英名:Mountain Laurel
北米東部の原産。葉に有毒成分があり、動物は食べない。日本には大正年間に渡来。
カルミア Kalmia latifolia カルミア Kalmia latifolia
鳥はコマツグミ
Turdus migratorius
英名:American Robin
英語ではロビンとよぶが、コマドリの仲間ではなくツグミの1種。ロビンより大きくて、全長約26cm。春早くから人家近くでほがらかな声でよくさえずる(※)。人々によく親しまれている鳥のためか、赤い胸はイエス・キリストを苦しめるイバラの冠をはずそうとして近寄ったとき、その血しぶきを浴びたためとか、数々の伝説がある。
ミシガン州の州鳥でもある。
※ そのほがらかな明るい声は下記のサイトで聴けます(06/4/14確認)。
(ページ中の Click here to listen to robins をクリック)
http://www.state.me.us/dep/blwq/doceducation/jeepers/robin.htm
日本のアカハラに声も姿も似ていると思ったら、同じ属なのですね。
1982年 アメリカ
鳥はエリマキライチョウ
Bonasa umbellus
英名:Ruffed Grouse
1982年 アメリカ


 Pernettya ペルネッティア属 (Prickly Heath)
 中米から南米南端に約30種が、ニュージーランドとタスマニアに1種が隔離的に分布。庭園樹として利用される。


Pernettya pumila ペルネッティア・プミラ
Pernettya pumila
英名:Mountain Berry
1983年 フォークランド諸島


 Rhododendron ツツジ属
 ツツジ科の中で最大の属。世界の熱帯から寒帯まで、約850種が知られる。交配も容易でおびただしい数の園芸品種がつくられている。花や葉には有毒なアルカロイドを含有し、蜜も有毒。

ネモトシャクナゲ Rhododendron brachycarpum f. nemotoanum ネモトシャクナゲ
Rhododendron brachycarpum f. nemotoanum
 ハクサンシャクナゲの八重咲き品種。東北地方の吾妻山系と鳥海山が自生地として有名。福島県吾妻山中腹の群落は国の天然記念物に指定されている。
 福島県の県花。
2004年 日本


ロドデンドロン・フェルギネウム Rhododendron ferrugineum ロドデンドロン・フェルギネウム
Rhododendron ferrugineum
英名:Alpine rose
 ヨーロッパ・アルプスに分布。高山の岩場に生える。低木で、枝はよく分枝し密生する。ツツジ属の基準種。
1948年 スイス


Rhododendron molle var. glabrius レンゲツツジ
Rhododendron molle var. glabrius (R. japonicum
英名:Japanese Azalea
 日本の本州、四国、九州に分布する落葉低木。山地の草原や林縁、湿原などに生育。高さは1〜2m。花は直径約5cmのろうと形で、花色は朱橙色あるいは橙色。変異も多く、温暖地や南方のものほど黄味が強い。黄色または黄橙色のものを「キレンゲツツジ」とよぶこともある。有毒植物で、これを蜜源とした蜂蜜は、しばしば中毒を起こすことで知られる。
1975年 ベルギー


ロドデンドロン・クリスティアナエ Rhododendron christianae Rhododendron cruttwellii
ロドデンドロン・クリスティアナエ
Rhododendron christianae
1989年 パプア・ニューギニア
ロドデンドロン・クルットウェリー
Rhododendron cruttwellii
1989年 パプア・ニューギニア
ロドデンドロン・スペルブム Rhododendron superbum ロドデンドロン・ゾエレリ Rhododendron zoelleri
ロドデンドロン・スペルブム
Rhododendron superbum
1989年 パプア・ニューギニア
ロドデンドロン・ゾエレリ
Rhododendron zoelleri
1989年 パプア・ニューギニア
ニューギニア島アルファク山に自生。


ロドデンドロン・マクロフィルム シャクナゲの1種 Rhododendron macrophyllum ロドデンドロン・マクシムム シャクナゲの1種 Rhododendron maximum
ロドデンドロン・マクロフィルム(シャクナゲの1種)
Rhododendron macrophyllum
 英国とカナダとの太平洋側国境付近からカリフォルニア州までに分布。

鳥はオウゴンヒワ
Carduelis tristis
英名:Eastern Goldfinch, American Goldfinch
1982年 アメリカ
ロドデンドロン・マクシムム
(シャクナゲの1種)
Rhododendron maximum

鳥はカーディナル
1982年 アメリカ



リュウキュウツツジ Rhododendron × mucronatum リュウキュウツツジ
Rhododendron × mucronatum
英名:Snow Azalea
中国名:杜鵑花
 半落葉の低木。モチツツジ R. macrosepalum と キシツツジ R. ripense との雑種といわれ、多くの園芸品種がある。
 通常白の花色のものを多く見かけますが、切手のような花色の園芸品種もあるのでしょうか。
1997年 台湾


Rhododendron thomsonii ロドデンドロン・トムソニイ
Rhododendron thomsonii
 ネパール東部からブータン、チベット南東部にかけて分布。変異が大きい。
1999年 リベリア


 Vaccinium スノキ属
 北半球の寒帯から熱帯にまで約300種が分布。ほとんどの種が食用になる。このうち果樹として栽培されているものを一般にブルーベリーとよぶ。属名は vacca(牡牛)の形容詞 vaccinus(牡牛の)に由来。また、bacca(液果)を語源とする説もある。


ビルベリー
Vaccinium myrtillus
英名:Bilberry, Whortleberry, Lowbush Blueberry
 高さ20〜60cmの落葉低木。ヨーロッパ、アジア北部、北アメリカ北西部に分布。葉には鋸歯がある。花は赤色。ジャムや染料、酒の着色などに広く利用される。果実が黒紫色の仲間はブルーベリーとよばれる。
ビルベリー(ブルーベリーの1種)Vaccinium myrtillus ビルベリー Vaccinium myrtillus ビルベリー Vaccinium myrtillus
1964年 旧ソ連 1970年 サンピエール・ミクロン 1964年 ルーマニア
Vaccinium myrtillus
1995年 ノルウェー 




オオミツルコケモモ(クランベリー) Vaccinium macrocarpon
オオミツルコケモモ(クランベリー)
Vaccinium macrocarpon
英名:Cranberry
1964年 旧ソ連




コケモモ
Vaccinium vitis-idaea
英名:Cowberry
 高さ5〜30cmの常緑低木。ヨーロッパ中・北部、北東アジア、北アメリカに分布。花期は5〜6月。果実は直径約6mm。種小名は「イダ山のブドウ」の意。イダ山とはクレタ島にある霊峰で、ギリシャ神話にたびたび登場する。生食やジャム、果実酒として利用される。
コケモモ Vaccinium vitis-idaea コケモモ Vaccinium vitis-idaea コケモモ Vaccinium vitis-idaea
1991年 ドイツ 1964年 旧ソ連 1998年 ロシア連邦
Vaccinium vitis-idaea 1992年 フィンランド
1995年 ノルウェー  2003年 フィンランド




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