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トウダイグサ科 Euphorbiaceae

約320属8000種が、極地を除く全世界に広く分布する。形態の変異も多様。薬用、食用、観賞用など、有用植物として利用される種を多く含む。また、多肉化するものは「多肉ユーフォルビア」とよばれ、園芸植物として人気が高い。近年は石油代替資源として注目されている種もある。


 Acalypha エノキグサ属 (Copper Leaf)
 約400種が熱帯から亜熱帯に広く分布。草本または木本。属名は、イラクサに似ることから、古ギリシャ名でイラクサを意味する「アカレーペ」に由来するという。


キフクリンアカリファ Acalypha godseffiana キフクリンアカリファ
Acalypha godseffiana

 ニューギニア原産の高さ約1mの低木。葉の周囲に黄白色の覆輪がある。
 熱帯では生垣としても利用される。寒さには弱い。
1981年 キリバス


コパー・リーフ Acalypha wilkesiana コパー・リーフ(サンシキアカリファ)
Acalypha wilkesiana
英名:Copper Leaf, Fire-Dragon, Beefsteak Plant
 パプアニューギニア、ニューブリテン島原産の常緑低木。高さ2〜4m。コパー・リーフの名は銅色の葉に由来。熱帯地域では生垣によく用いられているという。園芸品種も多い。日本には明治末年に渡来。
1981年 サモア

 Androstachys アンドロスタキス属


アンドロスタキスの1種 Androstachys johnsonii アンドロスタキス・ヨンソニイ
Androstachys johnsonii

現地名:Cimbirre (Mozambique), Lebombo ironwood, Nsimbitsi (Transvaal-South Africa)
 材は、床材、家具、船舶などに利用するようである。
1984年 モザンビーク


 Emblica エムブリカ属
 落葉または常緑の木本。マダガスカル、インド、東南アジア、マレーシア地域などに数種が分布。


Emblica officinalis アムラ アンマロク(アムラ)
Emblica officinalis
英名:Emblic Myrobalan, Indian Gooseberry
 インドが原産と考えられる落葉の亜高木。インドからマレーシア地域および中国南部にかけて分布。乾燥した果実を薬用に利用。また熟果は生食に。
2003年 インド


 Euphorbia エウフォルビア(ユーフォルビア、トウダイグサ)属
 亜熱帯を中心に約2000種が分布。日本には20種が自生。このうち多肉のものは約500種あり、園芸的に「多肉ユーフォルビア」とよばれ、形態的にきわめて変化に富む。
 とげは側枝(そくし)や花柄(かへい)や托葉(たくよう)の変形したもので、サボテンのように短枝葉(たんしよう)の変形ではない。


Euphorbia bupleurifolia 鉄甲丸 エウフォルビア・ブプレウリフォリア
Euphorbia bupleurifolia
園芸名:テッコウマル(鉄甲丸)
1981年 トランスカイ


Euphorbia cremersii エウフォルビア・クレメルシイ
Euphorbia cremersii
1996年 国連ウィーン事務所


エウフォルビア・フォルティッシマ Euphorbia fortissima エウフォルビア・フォルティッシマ
Euphorbia fortissima
エウフォルビア・ウィルディイ Euphorbia wildii エウフォルビア・ウィルディイ
Euphorbia wildii
1988年 ジンバブウェ 1988年 ジンバブウェ




ポインセチア(ショウジョウボク)
Euphorbia pulcherrima
英名:Poinsettia, Easter Flower, Christmas Flower
 メキシコ原産。日本へは明治時代に渡来。原産地では高さ5mにもなる。
 ポインセチアは旧属名で、1825年に駐メキシコ大使になったポインセット(J. R. Poinsett 1779〜1851)にちなむ。
 「植物特許」がかかっており、日本の生産者は特許料を支払って生産している。赤くなるのは苞葉。苞葉に囲まれた中央部に黄色い小さな花の集まりがある。有毒植物。
ポインセチア Euphorbia pulcherrima
1970年 バーミューダ
ポインセチア Euphorbia pulcherrima
1971年 コンゴ(旧仏領)
ポインセチア(ショウジョウボク) Euphorbia pulcherrima
1981年 ドミニカ国
ポインセチア Euphorbia pulcherrima
1981年 キリバス



チュウテンカク(沖天閣) Euphorbia ingens チュウテンカク(沖天閣)
Euphorbia ingens

 アフリカ南東部原産。サバンナを特色づける大型の木本性多肉植物。多肉ユーフォルビアとして栽培される。
1982年 ベンダ


Euphorbia milii ハナキリン
Euphorbia milii
 マダガスカル島原産。観賞用に栽培される。
1998年 モナコ


Euphorbia symmetrica エウフォルビア・シンメトリカ
Euphorbia symmetrica
1998年 南アフリカ


Euphorbia tirucalli アオサンゴ(ミドリサンゴ)
Euphorbia tirucalli
英名:Milk Bush, Milk Hedge
 東アフリカ原産の常緑の多肉植物。自生地では高さ7mに達する。熱帯では生垣などに利用される。有毒植物。乳液からは発癌物質もみつかっている。
1993年 アンゴラ


ヤドクキリン Euphorbia virosa ヤドクキリン(矢毒キリン)
Euphorbia virosa
 種小名は「有毒の」の意。かつてこの植物の樹液が矢毒に用いられたことによる。
1973年 南西アフリカ


 Hevea パラゴムノキ属
 落葉または常緑の高木。アマゾン流域を中心に、南米熱帯地域に約20種が分布。


Hevea brasiliensis パラゴムノキ
Hevea brasiliensis
英名:Para Rubber Tree, Brazilian Rubber Tree
 アマゾンGWa流域の原産で、高さ17〜30mになる高木。常緑または落葉。葉は互生し、3小葉からなる複葉。花は小さく、単性花で円錐花序につく。樹液から天然ゴムをとる目的で、熱帯雨林地帯で大規模に栽培されるが、最近は合成ゴムに押されて生産はそれほどではない。種子は油脂を含み、亜麻仁油の代用品となる。
 なお、英名及び和名の「パラ Para」とは、19世紀、ゴムの輸出港であったブラジル北部のパラ(ベレン)港に由来する。
1960年 インドネシア


 Hieronyma ヒエロニマ属
 


Hieronyma laxiflora ヒエロニマ・ラクシフロラ
Hieronyma laxiflora
1990年 セントルシア


 Manihot イモノキ(キャッサバ)属
 熱帯アメリカに100種以上が分布。


Manihot esclenta キャッサバ(イモノキ、タピオカ)
Manihot esclenta
英名:Cassava, Manioc, Manihot, Tapioca
 熱帯アメリカ原産の、地下に芋を形成するやや木本性の植物。熱帯地方で広く栽培されている。
 アフリカでは芋だけでなく、野菜としてもよく利用される。
 無毒(甘味)品種群と、有毒(苦味)品種群とがあり、後者は毒抜きをしないと食べられない。
1957年 マダガスカル


 Ricinus トウゴマ属
 トウゴマ1種からなる単型属。アフリカ東部の熱帯が原産地とされるが、現在では世界の熱帯地域に広く野生化している。属名はラテン語で「ダニ」の意味で、種子の形に由来している。


Ricinus communis ヒマ(トウゴマ)
Ricinus communis 英名:Castor Bean
 高さ1〜3mになる東アフリカ原産の木質の草本。日本では1年草として扱われるが、熱帯では多年にわたり成長を続け、高さ6mを越える低木状になる。葉は互生し、掌状で5〜11裂し、粗い鋸歯がある。直径は30〜50cmにもなる。茎は中空。茎葉とも白蝋物質で覆われる。茎の先端部に総状花序を出し、基部に雄花を、上部に雌花をつける。果実は長さ1〜3cmで、やわらかい刺に覆われているが、熟すと割れて3個の種子を出す。種子は30〜50%の油脂を含み、これを精製したものがヒマシ(蓖麻子)油で、下剤の他、石鹸の原料、印鑑の朱肉などに利用される。かつては航空機エンジンの潤滑油としても使われたとか。古代エジプトでは約6000年前から利用されていた。日本には9世紀頃に中国から渡来。
 植物体には有毒なアルカロイドであるリシニンなどを含んでいるが、加熱により分解するため、若葉や芽はゆでて水にさらせば食用になる。また葉をタバコの代用品や湿布薬として使うこともある。茎葉や果実が赤くなるものは観賞用に利用される。
1974年 北朝鮮


 Uapaca ウアパカ属
 


ウアパカ・キルキアナ
Uapaca kirkiana
材はシロアリに強く、家具や家庭用品に利用され、また、木炭や薪としても重宝される。果実は食料に、根は胃腸の治療に用いられる。
ウアパカ・キルキアナ Uapaca kirkiana Uapaca kirkiana
1976年 ザンビア 1989年 ザンビア




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