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イイギリ科 Flacourtiaceae

 高木または低木。まれにつる性。89属850種ほどがおもに熱帯地域の常緑多雨林に多く生育する。花はふつう両性。大部分が虫媒とみられている。葉はふつう単葉で互生。早落性の托葉がある。果実は液果のものが多い。果樹、薬用(ハンセン病など)として重要な種も含む。科としての形態的な特徴がなく、トウダイグサ科などと間違われることが多い。繁殖生態などもほとんど知られていないという。スミレ目に所属し、トケイソウ科とビワモドキ科に関係する原始的な科。
 ハンセン病の治療に使われる不活性油の「大風子油(だいふうしゆ)=チャウムーグラ油」を種子から採取する種や、皮膚病などの民間薬として利用される種もある。材は耐久性がないため、ほとんど利用されない。

 Pangium パンギノキ属
 マレーシアからソロモン群島、南太平洋諸島に分布する1種からなる単型属。


パンギノキ Pangium edule パンギノキ(パンギ)
Pangium edule

英名:Black Nut, Pangi
マレー名:Pangi
 マレーシア原産。高さ10〜40m。果実は長さ10〜30cmの卵形。熟すとネギのようなにおいを放つ。種子は青酸を含み有毒であるが、殻ごと焼いたり、煮たり、つぶして流水にさらすなどして毒抜きをすると食べられる。インドネシアでは焼いた種子を「クルウェック」と呼び、おもに牛肉料理に利用するという。
 種子から採取した油は、料理、灯火、石鹸の製造などに利用され、樹皮は魚毒として用いられる。また、この葉で魚や肉類を包むと新鮮さを保つことができるという。
1994年 ミクロネシア連邦




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