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ヤマモモ科 Myricaceae

南北アメリカ、ユーラシア、アフリカに3属約50種が分布。常緑または落葉。葉は単葉で互生し、裏に油点(ゆてん)がある。花は尾状または穂状(すいじょう)花序。

 Myrica ヤマモモ属
 常緑または落葉の高木または低木。雌雄異株または同株。熱帯から暖帯にかけて約50種が分布。多くの種の果実が食用になる。放線菌との共生により根にしばしば根粒が形成され、窒素固定を行う。

ミリカ・ファヤ Myrica faya ミリカ・ファヤ
Myrica faya
英名:Fire Tree
 カナリア諸島、アゾレス諸島、マデイラ諸島原産の常緑低木。高さ約4〜5m。
 ハワイ諸島では1800年代後半にポルトガルなどからの移民によってこの植物が持ち込まれたが、根に窒素固定能力を持つため、火山灰地などの貧栄養地にまっ先に侵入し、徐々に在来種を駆逐して分布をひろげていった。現在ではIUCN(国際自然保護連合 ※リンク先は日本委員会)の「世界の外来侵入種ワースト100」のひとつに指定されている。果実からはワインなどもつくられていたようである。
1973年 スペイン

ヤマモモ
Myrica rubra
英名:Wax Myrtle,Bayberry,Bay Rumtree,Waxberry,Wild Clove
中国名:楊梅
別名:モモヤマ(長野)、モモノキ(静岡、三重)、モキ(鹿児島)、ヤマム(沖縄)
 高さ6〜20mになる常緑高木。雌雄異株。葉は全縁でやや裏に巻くが、若枝の葉には鋸歯が出る。本州中部以西、四国、九州、南西諸島、韓国済州島、台湾、中国南部、フィリピンに広く分布。樹形が整っているため街路樹としても植栽される。和歌山県、徳島県などでは果実をとるために栽培され、多くの品種もある。果実は生食のほか、ジャムや果実酒などに加工される。樹皮は染料(漁網など)として、また乾燥させたものを楊梅皮(ようばいひ)とよび、薬用としても利用される。種小名は「赤色の」の意。高知県の県花。
ヤマモモ Myrica rubra ヤマモモ
2002年 日本 1990年 日本



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