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ハス科 Nelumbonaceae

ハス1属だけからなる単型科。スイレン科に近縁とされてきたが、現在では否定されている。葉身は円形で葉柄が盾状につく。花は2〜5枚の萼片があり、20〜30枚の花弁がらせん状に配列。雄しべは200〜300本。花床は漏斗状。

 Nelumbo ハス属
 新大陸と旧大陸に1種ずつが隔離分布する。新大陸のものはキバナバス(N. lutea)で、北米東部から南米のコロンビアにかけて分布する。

Nelumbo nucifera ハス(ハチス、レンゲ、ツマナシグサ、トバス、デンコン)
Nelumbo nucifera
英名:Sacred Lotus, Indian Lotus, Egyptian Lotus, Chinese Water Lily
 多年生水草。地下茎は白色で細長く泥中を走る。これが肥大したものがレンコンで、日本や中国、東南アジアなどで食用とする。葉は1m以上の長い葉柄をもつ。水面に浮かぶ浮葉と、水面から突き出る空中葉とがある。葉身は直径30〜50cmの円形で、中心に葉柄がつく盾状葉。花は直径約15cmで、萼、花弁はピンク色。種子はデンプン質に富み、料理や菓子材料に使われる。また若い種子は生食される。また植物体全体が薬用として利用される。
 古くから人間との関わりの深い植物で、とくに東南アジアでは神聖な植物とされる。インドとスリランカでは国花とされ、めでたい花として結婚式に飾られたりする。品種も多く作られ、現在では100品種前後存在するといわれる。
 属名はハスを意味するセイロンの土語に由来。種小名は「堅果をもった」の意。和名は、果実の形がハチの巣に似ていることから「ハチス(蜂巣)」となり、それが省略されてハスとなったといわれる。
2003年 ネパール



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