Plumbaginaceae イソマツ科

12属約500種からなる。ほとんどが多年草あるいは低木。西アジア・地中海沿岸地域を中心に、世界中に約12属500種が広く分布している。海岸や乾燥地に多い。

　Armeria　ハマカンザシ属　（Thrift）

　多くは多年草で、根生する葉は線形。世界に約50種が分布。属名はケルト語の「海に近い」の意。

	ハマカンザシ Armeria maritima Common Thrift, Sea Pink 　ユーラシアから北アメリカにかけての海岸地域に分布する。短小で細く硬い葉を密に根生し、半球状に茂る。春に高さ10～15cmの花茎を出し、その先に多数の花が集まった直径2cmほどの頭状花序をつける。花色は白、深紅、紫紅色などの変異がある。
2003年　ジャージー

　Limonium　イソマツ属

　約250種が世界の熱帯から温帯まで広く分布。海岸などの塩性土壌に生育する。多くは1年草または多年草。

	リモニウム・ビネルウェスム・セルクエンセ Limonium binervosum ssp.sercquense
1988年　ガーンジー

　Plumbago　ルリマツリ属

　低木あるいは多年草。熱帯に約20種が分布。インドや中国では根や樹皮を歯痛や皮膚疾患の民間薬に利用する。

ルリマツリ Plumbago auriculata　（Syn. P. capensis）英名：Cape Plumbago 　草状の低木。温暖な地域や熱帯などでは庭園花木として利用される。
1970年　バーミューダ	1963年　シエラレオネ