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ハナシノブ科 Polemoniaceae

18属約300種が北アメリカ西部、ユーラシアなどに分布。ほとんどが草本。一部つる性、木本性のものもある。葉は互生。花は両性花でフウロソウの花に似る。授粉にかかわる生物はハチドリ、ハエ、ハチ類、甲虫類、コウモリなど多様。園芸植物としての利用も多く、ハナシノブ属、クサキョウチクトウ属、ヒメハナシノブ属、カントゥア属、コバエア属、リナントゥス属などが知られる。従来はヒルガオ科に近縁とされていたが、最近の研究ではハゼリソウ科やネナシカズラ科に近いとされる。

 Phlox クサキョウチクトウ属
 66種が北アメリカに、1種がシベリアに分布。1年草、多年草または低木。属名のフロクス Phlox は「炎」の意。観賞用に利用され、園芸品種も多い。

クサキョウチクトウ Phlox paniculata クサキョウチクトウ(草夾竹桃)
Phlox paniculata
別名:オイランソウ(花魁草)
 北アメリカ東部原産。高さ約1mになる多年草。野生種の花は淡い紅紫色または白色。日本には明治時代に渡来。現在では多くの園芸品種がある。別名の「オイランソウ」は、花序の形が花魁(おいらん)の髪形に似ていることに由来するとか。性質は強健で育てやすい。
1960年 スイス


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