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世界の熱帯を中心に、36属約500種が分布している。大部分が半寄生の木本または草本で、他の植物の根に寄生する。ヤドリギ科に近縁。 |
Santalum ビャクダン属 (Sandal Wood) |
約10種がインドから東南アジア、オーストラリア、ハワイやフアン・フェルナンデス諸島などの太平洋諸島に分布するが、乱伐の影響で個体数が激減したり、絶滅してしまったところもあるという。 |
ビャクダン Santalum album 一般名:Sandal Wood, Cendana 半寄生の常緑小高木。高さ3〜10m。発芽後しばらくは自力で生活しているが、やがて吸収根を出して、他の植物の根にとりついて養分を得る。寄主は選ばないが、寄生が成功しなかった場合は枯死することが多いという。寄生・半寄生植物でこのように立派な木になるものは珍しい。 原産地はジャワ島東部から小スンダ列島のティモール島までの地域と考えられている。古くから各地で栽培され、とくにインド南部のマイソールやマドラスが産地としてよく知られる。 心材は黄褐色で芳香があり、古来、香料として珍重され、線香、抹香、薫香に加工された。また、仏像などの彫刻材、櫛、小箱などになる。夏の白檀扇子も好まれる。また材を水蒸気蒸留して得たものが「白檀油 Sandal Oil」で、石鹸や化粧品などに用いられ、かつては淋病や膀胱カタルの治療にも使われた。 なお、ビャクダンの代用品として、ビャクダン属の他の種や、センダン科、コカノキ科、アカネ科の一部の種も「白檀」の名称で用いられる。「栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し」の「栴檀」とはこの種で、 センダン科のセンダン Melia azedarach ではない。 |
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1995年 インドネシア |
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