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キク科 Compositae

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 種子植物の中ではもっとも大きな植物群。南極大陸を除く全世界に広く分布。大部分は草本、一部は木本。密に集まった多数の小花と、それを取りまく総苞片(そうほうへん)とで頭花を構成するのが特徴。

 Achyrocline アキロクリネ属

マセラ Achyrocline satureoides
マセラ
Achyrocline satureoides
通称名:Macela, Marcela, Birabira, Marcela del Campo他
 南米大陸に分布。薬草として利用されているようである。また抗ウィルス作用もあるといわれる。
2004年 ウルグアイ


 Arctotis ハゴロモギク属
 南アフリカに約50種が分布する多年草。茎葉ともに短い白毛で覆われている。若い花は夜閉じる。舌状花の基部が色濃くなるのが特徴(ガザニア属、ウェニディウム属にも共通)。ガザニアに似るが、総苞片が基部で合着しない。
 属名はギリシア語で Arktos(クマ)の Otos(耳)の意で、種子が綿毛に包まれている様子をしめしたもの。

ハゴロモギク Arctotis venusta ハゴロモギク(アークトチス)
Arctotis venusta
Syn. A. stoechadifolia, A. grandis
英名:African Daisy
 日本には大正初期に渡来。いまではグラウンドカバーとしての利用が多い。
【管理】多年草だが、ふつう秋まき1年草として扱う。冬期には霜よけ下で保護すれば、5〜6月に開花する。寒地では早春にフレーム蒔きし、4月に移植すれば7〜8月に開花する。種子をまくときは、川砂と一緒にもんで綿毛をとって蒔くとよい。
1987年 レソト


 Arnica ウサギギク属
 北半球の温帯から寒冷地にかけて約100種が分布する多年草。大部分が北米に産する。

Amica montana アルニカ Arnica montana
英名:Leopard's-Bane, Mountain Arnica, Mountain Tobacco
 ヨーロッパに分布する多年草。頭花を乾燥したものは苦味物質のアルニキン arnicin と精油を含み、傷薬やかゆみどめに、また根を乾燥したものはアルニカ根 Arnica Root とよばれ、傷薬のほかに解熱や興奮剤として用いられる。
1973年 旧ソ連


 Artemisia ヨモギ(アルテミシア)属
 北半球の暖帯から寒帯に多い。虫媒花のキク属が、虫の少ない乾燥地帯に進出して風媒花になったグループだといわれている。そのためか湿地や森の中では見かけない。葉は切れ込みが多く、毛に覆われている。属名はギリシア神話の女神 アルテミス Artemis(Diana)に由来。ヨモギが婦人病に効果があり、女神アルテミスの聖草とされたためという。

アルテミシア・トゥリデンタータ(ヨモギの1種) Artemisia tridentata アルテミシア・トゥリデンタータ
Artemisia tridentata
英名:Sagebrush
 ヨモギの1種。

鳥はムジルリツグミ
Sialia currucoides
英名:Mountain Bluebird
1982年 アメリカ

 Baccharis バッカリス属
 南米と北米に約300種が分布。草本または木本。観賞用や薬用に利用される。

バッカリス・トゥリメラ Baccharis trimera バッカリス・トゥリメラ
Baccharis trimera

通称名:Carqueja, Bacanta, Bacarida, Cacaia-amarga他
 南米大陸に分布。薬草として利用される。
2004年 ウルグアイ


 Bellis ヒナギク属
 地中海沿岸からヨーロッパに約15種が分布。

ヒナギク Bellis perennis ヒナギク(デージー)
別名:エンメイギク(延命菊)、チョウメイギク(長命菊)
Bellis perennis

英名:Common Daisy, English Daisy, True Daisy
 ヨーロッパ西部に広く分布する多年草。高さ約10cm。大輪、中輪、小輪、八重咲き、ポンポン咲き(盛り上がり咲き)、平弁や管弁、花色は紅、白、ピンクなど多くの品種があり、花壇に利用されることが多い。属名はヒナギクのラテン名で、bellus(美しい)に由来。種小名は「多年生の」の意。デージーの名は、花の形から「デイズ・アイ Day's Eye=太陽」とよばれていたことによる。
 根が強く張るため、中世ヨーロッパでは魔よけとして利用された。日本には幕末または明治初年に渡来。
1973年 ハンガリー


 Berardia ベラルディア属

Berardia subacaulis ベラルディア・スバカウリス
Berardia subacaulis
1985年 モナコ


 Calendula キンセンカ属
 地中海沿岸を中心にカナリア諸島から西アジアにかけて約20種が分布。観賞用、食用、薬用などの用途がある。

キンセンカ(トウキンセンカ)
Calendula officinalis

英名:Common or Pot Marigold
中国名:金盞菊
 南ヨーロッパ原産の秋まき1年草。頭花が金の盞(さかずき)のように見えることから金盞花の名が付いた。属名は花期が長く毎月のように花が咲くことから、ラテン語の1ヶ月 Calendae を語源としている。また日本でも同様の意味から「チョウシュンカ(長春花)」「トキシラズ」などという呼び方もある。
 高さは約60cmになるが、近年は15cmくらいの矮生品種もある。
 古くからヨーロッパや中国では胆汁分泌の促進、止血、傷の治療などに用いられた。また「貧乏人のサフラン」とよばれていたように、高価なサフランの代わりにスープに浮かべたり、調味料やバター、チーズなどの色づけに使われ、サラダなど食用にもされた。日本には元禄時代までに中国から渡来した。
 なお、ポット・マリーゴールドとも呼ばれるが、アフリカン・マリーゴールド、フレンチ・マリーゴールドなど(マンジュギク属 Tagetes)とは別属である。英語ではどちらも Marigold なのでまぎらわしい。
【園芸】秋に播種し、霜よけ下で冬を越すと、3〜5月ころに次々と開花する。暖地では8月中旬にまくと、年末から咲き始める。酸性土を嫌うので、種をまく前の土に1平方mあたり50gの消石灰を施すとよい。
キンセンカ Calendula officinalis
1980年 ポーランド
キンセンカ Calendula officinalis
1961年 ユーゴスラビア
キンセンカ Calendula officinalis
2001年 アイスランド


 Callistephus エゾギク属
 エゾギク Callistephus chinensis 1種のみの単型属。属名のカリステフスは「美しい冠」の意味で、痩果の冠毛が美しいことによる。

Callistephus chinensis エゾギク
Callistephus chinensis
英名:China Aster
 中国北部、朝鮮半島北部、西チベットなどに自生する1年草。茎葉に粗毛がある。葉は互生し葉身は卵形。粗い鋸歯があり、下部の葉には柄がある。夏から秋に大型の頭花を開く。一般に「アスター」の名で流通しているが、シオン属(Aster)の植物とは無関係。
 日本には江戸時代の半ばに導入され、「蝦夷菊」「薩摩菊」などとよばれた。園芸品種が非常に多く、花色は赤、桃、青、紫、白、黄などさまざまで、花型も一重咲き、ポンポン咲き、丁字咲き、針弁咲きなどがある。高性種(高さ約60cm)は切花用に、矮生種(高さ約20〜30cm)は鉢植えや花壇に利用される。
【園芸】暖地では秋まき。それ以外では春まき。寒さには強いが高温多湿に弱く、日本の平地では育ちにくい。移植を好まないので直まきして間引く。酸性土では生育が悪いので石灰で土壌を中和する。連作障害あり。種子の寿命は短い。
1997年 ネパール


 Carthamus ベニバナ属
 14種が地中海地方からアジアに分布。多くは1年草。属名のカルタムスはアラビア語の「染める」に由来。

ベニバナ Carthamus tinctorius ベニバナ(すえつむはな=末摘花、くれのあい=呉藍)
Carthamus tinctorius

英名:Safflower, False Saffron
中国名:紅花
 現在では自生地が確認されず、原産地はアラビア、またはエチオピア付近と考えられている。
 古代エジプトのミイラを巻いていた布は、ベニバナの色素で染めたといわれている。日本へは6世紀から7世紀初めに、朝鮮半島経由で渡来。1989年に、6世紀中頃と推定される藤ノ木古墳から、ベニバナの花粉と、ベニバナからつくられたとみられる顔料が出土した。江戸時代には染料植物としての栽培が盛んになり、最盛期には年間200トンを超える生産があった。主産地は山形県で、県の花にもされている。
 近年は染料としての需要は減っているが、逆に食用油としての需要が増えている。
 種小名は「染色用の、染料の」の意。別名のクレノアイ(呉藍)は「紅=くれない」の語源となった。
2004年 日本


 Centaurea ヤグルマギク属 Knapweed, Hardhead, Spanish Button, Cornflower
 地中海と中東に約450種が分布。ほとんどが草本。乾燥に強い。属名は、ギリシャ神話の半人半獣のケンタウロスが、ヘラクレスから受けた毒矢の傷を、この属の植物を用いて治した伝説にちなむという。和名は、花の形を鯉のぼりの先端の矢車に見立てたもの。なお、ヤグルマソウともいうが、ユキノシタ科に同じ名の植物があり、まぎらわしい。

Centaurea cyanus ヤグルマギク(ヤグルマソウ)
Centaurea cyanus
一般名:Cornflower, Blue Bottle
 南ヨーロッパから西アジア原産。高さ60〜90cm。品種により高性、矮性、一重、八重、花色も紫、白、ピンクなどさまざまなものがある。エジプトのツタンカーメン王の棺に入れられていたことで知られる。
1990年 ポーランド

ヤグルマアザミ Centaurea jacea ヤグルマアザミ
Centaurea jacea
 ヨーロッパ原産。日本では明治末期に帰化が確認されているという(参照:「日本の外来種リスト」)。
1995年 ロシア連邦

ヤマヤグルマギク Centaurea montana ケンタウレア・レグシナ Centaurea ragusina
ヤマヤグルマギク
Centaurea montana

英名:Mountain Bluet
 カフカス地方からヨーロッパ原産の多年草。花色は紫、青、ピンクなど変異が多い。高さ60〜70cm。
1965年 アンドラ(フランス郵政
ケンタウレア・レグシナ
Centaurea ragusina

英名:Dusty Miller, Dubrovnik Cornflower, Ragusa
 クロアチア地方にみられるヤグルマギクの1種。クロアチアでは保護の対象となっているようである。
 なお、英名の Dusty Miller はセネキオ属のシロタエギクなどに対しても使う。
1996年 クロアチア

Centaurea muricata ケンタウレア・ムリカタ
Centaurea muricata
1973年 モロッコ


 Chiliotrichum キリオトゥリクム属

キリオトゥリクム・ディッフスム Chiliotrichum diffusum キリオトゥリクム・ディッフスム
Chiliotrichum diffusum
英名:Fachine
1968年 フォークランド諸島


 Dahlia ダリア属
 地下に塊根を有する多年草。約27種がメキシコとグアテマラの、おもに標高1000〜4300mの高原地帯に分布。多くの園芸品種がつくられている。属名はスウェーデンの植物分類学者で、リンネに師事したダール(Anders Dahl, 1751-89)を記念したもの。

Dahlia pinnata ダリア(テンジクボタン)
Dahlia pinnata (=D. variabilis
英名:Dahlia
 メキシコ原産の多年草。高さ30〜200cm。夏から秋にかけて大型の頭花をつける。ヨーロッパに入ったのは、1789年に原産地のメキシコからスペインのマドリード植物園に送られた種子が最初といわれている(翌年開花)。現在では多くの国で3万種を超える多数の園芸品種がつくられている。
 日本への渡来は、1841(天保12)年頃にオランダから長崎にもたらされたと言われ、「天竺牡丹」あるいは「ラノンケル」と呼ばれた。花言葉は「華麗・エレガンス」。
【管理】冷涼な気候、日当たりと水はけのよい場所を好み、繁殖はおもに分球と挿し芽による。球根は、北海道や東北地方などの寒地では4〜5月、暖地では2〜3月に定植する。
1965年 イエメン


 Echinops ヒゴタイ属
 地中海地方から中央アジアの乾燥地域を中心に約120種が分布。1〜2年草あるいは多年草。葉は羽状に切れ込み刺がある。球状の花は、1小花からなる頭花がさらに多数密集したもの。属名は「ウニあるいはハリネズミに似たものの意で、花の形態にちなむ。実際触れると痛い。ルリタマアザミ(ヨーロッパから中央アジアにかけて分布)はこの仲間。

Echinops sphaerocephalus エキノプス・スファエロケファルス
Echinops sphaerocephalus
1967年 ベルギー


 Gnaphalium ハハコグサ属
 世界中に約200種が広く分布。

ハハコグサの1種 Gnaphalium pyramidale グナファリウム・ピラミダレ
Gnaphalium pyramidale
1972年 トリスタン・ダ・クーニャ


 Gynura サンシチソウ(ギヌラ)属
 1年生あるいは多年生の草本。アフリカとアジアの熱帯から暖帯に約20種が分布。野菜や薬用にされる種もある。

ギヌラの1種 Gynura pseudo-china ギヌラ・プセウドチャイナ
Gynura pseudo-china
 インドからマレーシアにかけて分布する多年草。東南アジアやインドでは出血に関した病気の治療に用いられる。インドでは肥大した根の粉末を茶に入れて、産婦の飲料とする。
1984年 タイ


 Helianthus ヒマワリ属
 1年草または多年草で、北アメリカに約100種分布。

ヒマワリ(ヒグルマ、ニチリンソウ)
Helianthus annuus
英名:Sunflower
中国名:向日葵
 夏に巨大な花を咲かせる1年草。北米中・西部が原産だが、自生種の花は小さい。観賞用とされるほか、種子は食用油脂、灯油、飼料などに利用される。
 和名のヒマワリ、漢字の向日葵には、常に太陽に向かって咲いているというイメージがあるが、向日性は咲きはじめのときをのぞいてほとんどない。属名のヘリアンツスは「太陽の花」を意味する。
 ヨーロッパへはコロンブスのアメリ大陸発見後に伝わった。フランスの太陽王ルイ14世(在位1643〜1715)の紋章はこの花。日本へは中国を経て1666年に伝わったとされ、貝原益軒『大和本草』(1709)に「俗に、日向葵(ひゅうがあおい)とも日マハリともいう」とあるのが日本での最初の記録という。また同時に益軒は「花よからず最下品なり」とも記しているが、今や日本の夏の風景にはなくてはならない花となった。
ヒマワリ Helianthus annuus
鳥はニシマキバドリ
Sturnella neglecta
英名:Western Meadowlark
1982年 アメリカ
Helianthus annus
1974年 北朝鮮


 Helichrysum ムギワラギク属
 アフリカ、オーストラリア、ユーラシアに約300種が分布するが、とくにオーストラリアと南アフリカに集中している。属名はギリシア語のhelios(太陽)とchrysos(金)の2語により、本属のある種の花の色に由来する。

ムギワラギクの1種 Helichrysum thomsonii ヘリクリスム・トムソニイ
Helichrysum thomsonii
1975年 オーストラリア


 Hieracium ヤナギタンポポ属
 ヨーロッパを中心に世界の温帯に約1000種が分布。属名はギリシャ語の「hierax (鷹)」に由来し、鷹が視力を強めるために食べるとの伝承による。

チシマタンポポ Hieracium alpinum チシマタンポポ
Hieracium alpinum
英名:Alpine Hawkweed
 ヨーロッパに分布する多年草。
1979年 チェコスロバキア

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