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ヒルガオ科 Convolvulaceae

 55属約1500種が、熱帯亜熱帯を中心に世界に広く分布。ほとんどが草本でつる状となることが多い。ナス科に近縁。

 Argyreia オオバアサガオ属
 常緑のつる性木本、または草本。1種がアフリカに、約90種がインド、マレーシア、オーストラリアの熱帯に分布。葉の裏に銀色の毛が密生し、中国名を「銀背藤」という。日本には自生しない。

ギンバアサガオ Argyreia nervosa ギンバアサガオ
Argyreia nervosa
英名:Silver Weed, Woolly Asian Glory
 インド原産の常緑つる性木本。熱帯地方で観賞用に栽培される。葉は心形で長さ10〜35cm。葉の裏面、葉柄に白軟毛を密生する。「ミニ・ウッドローズ」の名でドライフラワーに利用される。若芽や葉は野菜に、インドでは根を強壮剤やリウマチの薬にするという。
1964年 ニジェール


 Convolvulus セイヨウヒルガオ属
 世界の温帯に分布。ヨーロッパに多い。苞葉が小さく、花柄の基部に対生につく(ヒルガオ属 Calystegia は苞葉が大きく、萼を包む)。

コンウォルウルス・デセルティ Convolvulus deserti コンウォルウルス・デセルティ
Convolvulus deserti
1998年 アラブ首長国連邦


 Hewittia ヘウィッティア属

ヘウィッティア・スブロバタ Hewittia sublobata ヘウィッティア・スブロバタ
Hewittia sublobata
1967年 ダホメー


 Ipomoea サツマイモ属
 多くはつる性の1年草や多年草であるが、木本になるものもある。世界の熱帯を中心に約500種が知られる。属名は「芋虫 ipos」と「類似 homoios」の2つのギリシャ語に由来し、塊根が芋虫を連想させることによる。

ヨルガオ Ipomoea alba ヨルガオ(シロバナユウガオ、ヤカイソウ=夜開草)
Ipomoea alba (Syn. Calonyction aculeatum
英名:Moon Flower
中国名:月光花
 熱帯アメリカ原産のつる性1年草。日本には明治初期に渡来。夏の夕方に、芳香のある直径10〜15cmの大きな白い花を咲かせ、翌朝しぼむ。葉は心形で長さ10cm以上。性質は強健で各地で観賞用に栽培される。
 この植物をヨルガオ属 Calonyction として、サツマイモ属から区別する説もある。
 なお、園芸的にこの植物をユウガオと呼ぶことが多いが、ウリ科のユウガオ Lagenaria siceraria とは別物。
1977年 モントセラト

サツマイモ Ipomoea batatas サツマイモ(カンショ=甘藷、リュウキュウイモ=琉球芋、カライモ=唐芋)
Ipomoea batatas
英名:Sweet Potato, Spanish Potato
中国名:番藷、甘藷
 肥大した塊根(かいこん)を食用やデンプン原料とするために世界各地で栽培される多年草。
 メキシコを中心に新大陸の熱帯、亜熱帯地方で古くから栽培されていた。16世紀末にヨーロッパから東アジアにもたらされ、日本には1597年に宮古島にもたらされたのが最初とされる。その後蘭学者の青木昆陽によって各地にひろまる。
 日本では南九州、南西諸島以外ではほとんど開花しない。開花しても結実することはまれ。
 世界の年間生産量は約1億トンで、中国が全体の85%を占める。食用のほか、工業用デンプン原料、アルコール原料などにも利用される。寒さには弱い。
1987年 モルジブ

Ipomoea indica ノアサガオ
Ipomoea indica
 多年生のつる草。紀伊半島以南、九州、沖縄、台湾などに分布。栄養繁殖で殖える。繁殖力が非常に強く、沖縄では田畑の雑草として嫌われている。
2000年 ピトケアン島


イポモエア・リットラリス
Ipomoea littoralis
英名:Whiteflower Beach Morning Glory
イポモエア・リットラリス Ipomoea littoralis イポモエア・リットラリス Ipomoea littoralis
1994年 アイツタキ 1998年 トケラウ諸島

グンバイヒルガオ
Ipomoea pes-caprae
英名:Seaside Morning Glory, Beach Morning Glory, Railroad Vine, Bayhops
中国名:厚藤
 世界中の熱帯の海岸の砂浜にみられる多年草。種子は海水に浮き、長距離を移動して分布をひろげる。日本でも四国、九州の温暖な地域にみられる。和名は葉の形が行司の軍配に似ることによる。中国では薬用(痛み止め、腫れもの)としても利用される。
グンバイヒルガオ Ipomoea pes-caprae
1994年 アイツタキ
グンバイヒルガオ Ipomoea pes-caprae
1984年 ノーフォーク島
グンバイヒルガオ Ipomoea pes-caprae
1998年 トケラウ諸島

マルバアサガオ Ipomoea purpurea マルバアサガオ
Ipomoea purpurea
英名:Tall Moning Glory
 熱帯アメリカ原産。つる性の1年草。花の直径約5〜8cm。花色は紫色、青色、白色など変化に富む。刮ハ(さくか)は熟すにつれて下を向き、上を向いたままのアサガオと区別できる。
 世界各地に広く帰化、また観賞用に栽培もされている。アサガオに比べ耐寒性があり、ヨーロッパで人気が高く、日本では東北地方などでもよく栽培されている。
1987年 ソロモン諸島


 Merremia コガネヒルガオ属

Merremia tuberosa メレミア・トゥベロサ(ウッドローズ)
Merremia tuberosa (Syn. Ipomoea tuberosa
英名:Wood Rose, Spanish Arborvine, Spanish Woodbine, Ceylon Morning Glory
 熱帯アメリカ原産のつる植物。つるは長さ30mにおよび、半木質状になる。花は漏斗状で黄色。「ウッドローズ」の名は、花の終わったあと木質化した萼片が四方へ広がり、バラの花のような感じになることから。ドライフラワーなどによく用いられ、栽培もされている。また、地下の芋を食用にする場合もある。
1986年 台湾


 Turbina トゥルビナ(ツルビナ)属
 アメリカ熱帯に3種ほど分布。サツマイモ属 Ipomoea に近縁で同属とすることもある。

トゥルビナ・コリンボーサ Turbinia corymbosa トゥルビナ・コリンボーサ
Turbina corymbosa
Syn. Ipomoea sidifolia
1970年 バーミューダ

Turbina inopinata ツルビナ・イノピナタ
Turbina inopinata
 ニューカレドニア島固有種。
2004年 ニューカレドニア



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