Liliaceae ユリ科

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Liliaceae ユリ科

Allium ネギ属

新分類体系ではネギ科に移動。鱗茎が発達する多年草。北半球を中心に約500種が知られる。植物体に硫化アリルを含み、独特の辛みとにおいをもつ。
ニンニク Allium sativum
1993年 エチオピア

Bulbine ブルビネ属

最新の分類体系ではツルボラン科に移動。南アフリカに約30種が知られる。多肉質で根や葉の形態の変異が大きい。花は黄色またはオレンジ色。乾燥や高温に強く、栽培は容易。
Bulbine frutescens
2000年 南アフリカ

Calochortus カロコルトゥス属

カナダ南西部、米国カリフォルニア州からネブラスカ州、およびグアテマラにかけて約65種が分布。カロコルトゥス科を置く説もある。属名はラテン語で「美しい草」を意味し、チューリップに似た美しい花をつける。米国では古くから園芸植物として珍重され、Sego lily, Mariposa Lily, Fairy Lantern, Star Tulip, Pussy Ears など多くの一般名がある。
カロコルトゥス・ヌッタリイ Calochortus nuttallii
1982年 アメリカ

Colchicum イヌサフラン属 (Autumn Crocus)

最新の分類体系ではイヌサフラン科に移動。ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、中央アジアに約45種が分布する。属名は、黒海東端地域の古代名「コルキス Colchis」から。英名は Autumn Crocus だが、アヤメ科のサフランとは別物。有毒物質のコルヒチンを含む。コルヒチンは染色体を倍加する働きがあり、品種改良や遺伝学的な実験に用いられてきたが、同時に発がん性もあると考えられている。
Colchicum autumnale
1976年 アルバニア
Colchicum autumnale
1957年 ユーゴスラビア
Colchicum autumnale
1982年 東ドイツ

Convallaria スズラン属

最新の分類体系ではキジカクシ科へ移動。横に走る地下茎をもつ多年草。北半球の温帯域に数種分布するが、Convallaria majalis 1種のみで、その他は地理的変異とみなす場合もある。

Crinum ハマオモト(クリヌム)属

熱帯、亜熱帯地域に約130種が分布。ヒガンバナ科とするのが一般的だが、クロンキスト分類体系ではユリ科となる。
ハマオモト Crinum asiaticum var japonicum
1963年 琉球
ハマユウ
1990年 日本

Crinum asiaticum
1983年 ニューカレドニア

クリヌム・エルベスケンス Crinum erubescens
1988年 アンギラ

クリヌム・マコワニー Crinum macowanii
1988年 アンギラ

クリヌム・オルナトゥム Crinum ornatum
1963年 シエラレオネ

Crinum giganteum
1979年 サントメ・プリンシペ

Dianella キキョウラン属

最新の分類体系ではワスレグサ科に移動。常緑の多年草。東南アジアからオーストラリアに10~30種が分布。
キキョウラン Dianella ensifolia
1987年 ソロモン諸島

Eremurus エレムルス属

最新の分類体系ではツルボラン科に移動。ヨーロッパから中央アジアにかけて約45種が分布。多年生の草本。属名はラテン語の Eremo (砂漠)と Uro (尾)に由来し、自生地と花穂のかたちによる。
エレムルス・ヒラリアエ Eremurus hilariae
2002年 ウズベキスタン

Erythronium カタクリ属

塊茎を有する多年草。北米を中心に世界で約24種が知られる。花色は変化に富む。属名は「赤い花を咲かせる」というギリシア語に由来するが、リンネによって記載されたヨーロッパ産の Erythronium dens-canis の花色がもとになっている。
Erythronium japonica
1998年 カンボジア
カタクリ
2003年 日本

Fritillaria バイモ(フリティラリア)属 英:Fritillary

北半球の温帯に約100種が分布しているが、地中海地方から西アジアに多い。日本にもクロユリ、コバイモが自生する。

クロユリ
2002年 日本
クロユリ
1990年 日本

フリティラリア・エドゥアルディー Petilium eduardii
1998年 タジキスタン

フリティラリア・ルテア Fritillaria lutea
1976年 旧ソ連

Fritillaria stribrnyi
1976年 ブルガリア

Fritillaria moggridgei
1985年 モナコ

Fritillaria drenovskyi
1976年 ブルガリア

フリティラリア・ロドカナキス Fritillaria rhodokanakis
1978年 ギリシャ

Galanthus ガラントゥス属

ヨーロッパ西部からカフカス山脈とイランにかけて18種が分布。早春の雪の中で開花し、春を告げる花として知られる。属名は「乳色をした花」の意。ヒガンバナ科として扱われることも多いが、クロンキスト分類体系ではユリ科となる。
スノードロップ Galanthus nivalis
1993年 モルドバ
Galanthus nivalis
2003年 ジャージー

Galanthus plicatus
1993年 モルドバ

Gloriosa グロリオサ(キツネユリ)属

最新の分類体系ではイヌサフラン科に移動。東南アジアから熱帯アフリカにかけて分布。塊茎(かいけい)のあるつる性植物。多年草。分類法によってはイヌサフラン科に組み入れる場合もある。また、従来はいくつかの種に分けられていたが、現在では1属1種とされる。属名はラテン語の「Gloriosus (りっぱな)」から。
Gloriosa simplex
1982年 マリ

グロリオサ・スペルバ Gloriosa superba
1963年 シエラレオネ
グロリオサ・スペルバ Gloriosa superba
1977年 ガンビア

グロリオサ Gloriosa superba 'Rothschildiana'
1987年 ソロモン諸島

Haemanthus ハエマントゥス(マユハケオモト)属

熱帯アフリカおよび南アフリカにおよそ20数種が分布。属名はギリシャ語の「血」と「花」に由来。和名のマユハケオモト(眉刷毛万年青)の名は、糸状の雄しべの目立つ花を眉刷毛に、幅の広い葉を万年青(オモト)に見立てたもの。

センコウハナビ Haemanthus multiflorus
1963年 シエラレオネ
センコウハナビ Haemanthus multiflorus
ガンビア
Haemanthus multiflorus
1980年 コートジボアール

Hemerocallis キスゲ属

東アジアの温帯域に10種あまりが分布。一日花で英名も Day-Lily 。若芽や花は野菜として食用にされる。中国料理で「金針菜」とよばれているのは、ユウスゲやホンカンゾウの花を乾燥させたもの。地下部にはコルヒチンなどのアルカロイドを含み、中国では利尿や黄疸、止血に用いられる。花が美しく、種間の交配が容易なため、数多くの交配品種がつくられている。
ホンカンゾウ Hemerocallis fulva
1988年 アンギラ

ニッコウキスゲ
2003年 日本

Hippeastrum ヒッペアストルム属

エングラーや最新の分類体系ではヒガンバナ科(Amaryllidaceae)として扱われる。半耐寒性の球根植物。ブラジル、ペルーを中心に南アメリカに約70種が分布する。そのいくつかを交雑して育成された園芸品種群を、一般に「アマリリス」とよぶ。園芸的には、鉢植えや花壇に、また切花としても利用される。春に葉が出始める頃に開花するが、秋咲きのものもある。
Hippeastrum puniceum
1985年 グレナダ

Hyacinthoides ヒアキントイデス属

西ヨーロッパおよびアフリカ北部原産。葉は線形または帯状。
Hyacinthoides non-scripta
2004年 アイルランド

Hymenocallis ヒメノカリス属

ヒガンバナ科に入ることが多いが、クロンキスト分類体系ではユリ科となる。米国南部から南米アンデス地方にかけて25~30種が分布。花は白色で芳香がある。細長い花被片がクモの脚のように見えることから Spider Lily の名がある。

ヒメノカリスの1種 Hymenocallis caribaea
1988年 アンギラ

Hypoxis コキンバイザサ属 (Star-Grass)

約80種が熱帯を中心に広く分布。
Hypoxis hemerocallidea
2000年 南アフリカ

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