切手植物園(Home)    国名一覧表    科名一覧表    和名一覧表    Country Name Index    Family Name Index

マメ科 Leguminosae

Page 1   Page 2   Page 3

キク科、ラン科についで大きな科で、有用植物を多く含み、人類にとってもっとも重要な科のひとつ。クロンキスト分類体系では、従来のマメ科を、マメ科、ネムノキ科ジャケツイバラ科の3科に分ける。

 Platymiscium プラティミスキウム属

プラティミスキウムの一種 Platymiscium sp. プラティミスキウムの1種
Platymiscium sp.
1969年 ベネズエラ


 Pterocarpus プテロカルプス属
 常緑または落葉の高木、またはつる性木本。豆果は扁平で円形。周囲を波打った翼(よく)が取り囲み、属名はこの形状にちなむ(プテロ=翼、カルプス=果実)。インドシタン P. indicus など家具材として重要な種を含むが、日本で一般にシタン(紫檀)とよぶものは、同じマメ科のヒルギカズラ属のもので、ローズウッドと呼ばれるものである。本属のインドシタンは木材の分野では花櫚(カリン)とよばれている。

プテロカルプス・アンゴレンシス
Pterocarpus angolensis
英名:Kiaat, African teak
 扁平で円形の豆果は剛毛に覆われ、周囲を波打った翼(よく)が取り囲む。この翼が、落下の際ある程度遠くへ種子を運ぶ役を担っているのだろうか。海外のサイトには、地面に落ちたあとも風で転がって分布をひろげると書いてあるところもある。樹液は赤く、皮膚病、鎮咳などに利用される。
プテロカルプス・アンゴレンシス Pterocarpus angolensis
1984年 モザンビーク
プテロカルプス・アンゴレンシス Pterocarpus angolensis
1976年 ザンビア
プテロカルプス・アンゴレンシス Pterocarpus angolensis
1982年 ベンダ
プテロカルプス・アンゴレンシス Pterocarpus angolensis
1978年 スワジランド
プテロカルプス・アンゴレンシス Pterocarpus angolensis
1976年 ローデシア
Pterocarpus angolensis
1979年 マラウィ

Pterocarpus rotundifolius プテロカルプス・ロトゥンディフォリウス
Pterocarpus rotundifolius
英名:round-leaved bloodwood
 アフリカ南部に分布する落葉樹。高さ約10m。蜜源植物として利用されている。種小名は「円形の葉」の意。
1971年 マラウィ


 Sabinea サビネア属

サビネア・カリナリス Sabinea carinalis サビネア・カリナリス
Sabinea carinalis
通称名:Carib Wood, Bois Caraibe
 ドミニカ国の国花(1978年制定)。
 ちなみにドミニカ共和国の国花はマホガニー。
1981年 ドミニカ国


 Sesbania セスバニア(ツノクサネム)属
 常緑の低木または草本。世界の熱帯夜温暖な地域に約50種が分布。

Sesbania punicea セスバニア・プニケア
Sesbania punicea
1993年 シスカイ


 Spartium レダマ属
 カナリア諸島と地中海沿岸に、レダマ1種のみが分布する単型属。エニシダに似た低木。

レダマ Spartium junceum レダマ
Spartium junceum (Syn. Genista juncea
 高さ約3m。枝は緑色で無毛。小さい葉はまばらにつき、目立たない。芳香のある黄色の花を7〜9月に咲かせる。
 日本には江戸時代初期には渡来していたとされ、水野元勝の『花壇綱目』、貝原益軒の『大和本草』などに記述がある。
 和名はスペイン、北アフリカに自生する別属のマメ科植物レタマ・モノスペルマ Retama monosperma に由来するという。
2003年 マルタ


 Streblorrhiza ストレブロリザ属

ストレブロリザ・スペキオサ Streblorrhiza speciosa ストレブロリザ・スペキオサ
Streblorrhiza speciosa
1984年 ノーフォーク島


 Sutherlandia ステルランディア属
 南アフリカを中心に約6種がある。

ステルランディア・フルテスケンス
Sutherlandia frutescens
英名:Cancer Bush
 南アフリカに野生する低木。英名にもキャンサー・ブッシュとあるように、近年この植物に抗癌作用があるとかで注目されているようである。
ステルランディア・フルテスケンス Sutherlandia frutescens
1987年 レソト
Sutherlandia_frutescens
2000年 南アフリカ


 Taverniera タウェルニエラ属

タウェルニエラ・グラブラ Taverniera glabra タウェルニエラ・グラブラ
Taverniera glabra
 ソマリア、イラン、パキスタン、インド、中東に分布。
1998年 アラブ首長国連邦


 Tephrosia ナンバンクサフジ属
 多年草または1年草。世界の熱帯から亜熱帯に約300種が分布。葉は奇数羽状複葉。花は総状花序あるいは偽総状花序につく。果実は線形で裂開する。

Tephrosia apollinea テフロシア・アポリネア
Tephrosia apollinea
1981年 イエメン

 Trifolium シャジクソウ(クローバー)属
 世界の温帯から亜熱帯に約250種が分布。1年草または多年草。

アカツメクサ(ムラサキツメクサ、アカクローバー)
Trifolium pratense
英名:Red Clover, Pea Vine Clover, Cow Clover
 牧草として世界各地で栽培される。日本へは、江戸時代にオランダ船の積み荷の緩衝材として詰め込まれていたものが逸出し、ひろまったといわれている。「ツメクサ」の和名もこれにちなむ。
 ヨーロッパでは3小葉が、キリスト教の三位一体のシンボルとされ、とくに、「四つ葉のクローバー」は十字架に見立てられ、お守りとして大切にされた。またこれらの言い伝えは、もともとカタバミ Oxalis のもので、それが同じ三つ葉のクローバーに移行したという見解もある。種小名は「草原生の」の意。なお、 シロツメクサ T. repens とは別種である。
アカツメクサ Trifolium pratense
鳥はチャイロコツグミ
Catharus guttatus
英名:Hermit Thrush
1982年 アメリカ
アカツメクサ Trifolium pratense
1995年 ロシア連邦
アカツメクサ Trifolium pratense
1961年
チェコスロバキア
アカツメクサ Trifolium pratense
 1965年
アンドラ(フランス郵政)

Trifolium repens シロツメクサ
Trifolium repens
White Clover, Dutch Clover, Shamrock
 ヨーロッパ原産の多年草。茎が地上を這う。花は白色で淡紅色を帯びるものもある。現在日本にもっとも広く帰化しているクローバー。
1964年 アイスランド


 Ulex ハリエニシダ属
 ヨーロッパ西部、北アフリカに約20種が分布。エニシダ属に近縁な低木。鋭いとげがある。

ハリエニシダ Ulex europaeus ハリエニシダ
Ulex europaeus
英名:Common Gorse
西ヨーロッパからイタリアに分布。高さ0.6〜2m。葉はとげ状になり、幼葉には3小葉がある。種子はアリによって散布される。観賞用、飼料、緑肥用に栽培された。
 IUCN(国際自然保護連合 ※リンク先は日本委員会)の「世界の外来侵入種ワースト100」のひとつに指定されている。
1995年 フォークランド諸島


 Vicia ソラマメ属 (Vetch)
 1年草または多年草。多くは巻きひげを有するつる草。北半球の温帯を中心に約150種が分布。属名は「巻きつく」の意のラテン語「vincire」からつけられたという。

Vicia cracca クサフジ
Vicia cracca
英名:Gerard Vetch, Cow Vetch, Blue Vetch
 つる性の多年草。北半球の温帯から亜寒帯に広く分布。日本でも全国各地の草地や林縁によくみられる。花はふつう青紫色だが、白色のものもある。飼料や緑肥としても利用される。
1988年 アイスランド


 Vigna ササゲ属
 旧熱帯を中心とする熱帯に、約150種が分布。

ハマアズキ Vigna marina ハマアズキ
Vigna marina
 海岸の砂浜をはう多年草。種子は海流によって散布され、小笠原諸島、屋久島以南の南西諸島から熱帯にかけて広く分布。

 蝶はPrecis villida(Backeye)
1990年 パラオ


 Wisteria フジ属
 東アジアと北アメリカの温帯に分布するつる性木本植物。葉は奇数羽状複葉。花は下垂する総状花序。属名は米国ペンシルバニア大学の解剖学者ウィスター(C. Wistar,1761〜1818)を記念してつけられた。

フジ Wisteria floribunda フジ(ノダフジ)
Wisteria floribunda
英名:Japanese Wisteria
 日本の本州、四国、九州に自生する落葉つる性木本。日本の固有種。別名の「ノダフジ=野田藤」は、かつて摂津の野田村(大阪市福島区玉川2丁目周辺)がフジの名所だったことに由来する。ちなみに福島区の花はノダフジとなっている。つるはきわめて丈夫で、籠や家具などがつくられた。またつるから採った繊維は藤布(ふじぬの)とよばれ、かつては衣服などに利用された。
 なお同じ日本固有種としてヤマフジ W. brachybotrys があるが、つるの巻き方が逆なので区別できる(下記「右巻きと左巻き」参照)。
2003年 日本

Wisteria sinensis シナフジ
Wisteria sinensis
英名:Chinese Wisteria
中国名:藤、紫藤
 中国原産。花の直径は2.5cmでフジよりやや大きく、花序あたりの花の数も50を超える。
1996年 台湾

【右巻きと左巻き】
 フジは右巻きだろうか、左巻きだろうか。書籍やホームページの記事などを見ても、両者が混在していて、はなはだわかりにくい。これはどちらかの記述が間違っているということではなく、観察者の視点の違いによる混乱だろう。植物のつるの場合、どの方向から見るのかで、まったく逆になってしまうからだ。
 余談だが、台風あるいは低気圧が左巻きあるいは反時計回り(北半球の場合)であるということを、我々は知っている。気象衛星の雲の動きでもおなじみだ。しかし、これは上空から見た場合であって、じっさいに我々が地上から見る台風や低気圧の雲の動きは右巻き(時計回り)なのである。もっとも回転体として認識するにはあまりに大きすぎるのだが。

 また、これも余談だが、そもそも回転の方向を指し示す言葉になぜ「右」「左」が使われるのだろう。回転に右も左もないはずだ。例えば我々は「右回転」という言葉を聞くと、だれもがネジを締めるときの回転、あるいは時計の針の回る方向、を思い浮かべる。しかしそもそもこの場合の「右」「左」というのは何を指しているのだろうか…。

 そこで筆者は植物のつるの巻き方を確認する場合、右巻き、左巻きというとらえ方をやめて、つるを(上下を正しく)右手あるいは左手で持ったとき、伸ばした親指の指し示す方向とつるの巻き上がる方向との一致で確認すればいいのではないかと思っている。あえて言えば「右手巻き」「左手巻き」とでも言おうか…。このやりかたでいけば、フジは右手巻き、ヤマフジは左手巻きになる。



切手植物園(Home)   国名一覧表   科名一覧表   和名一覧表   Country Name Index   Family Name Index